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【歯科医が解説】インプラント歯周炎ってなに?歯周病とどう違うの?―放っておくと危険な“インプラントの敵”

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【歯科医が解説】インプラント歯周炎ってなに?歯周病とどう違うの?―放っておくと危険な“インプラントの敵”

【歯科医が解説】インプラント歯周炎ってなに?歯周病とどう違うの?―放っておくと危険な“インプラントの敵”

2025/04/16

【歯科医が解説】インプラント歯周炎ってなに?歯周病とどう違うの?―放っておくと危険な“インプラントの敵”

 


 

「インプラントはむし歯にならないから安心」…それ、本当?

 

実は、インプラントにも“歯周病のような病気”があることをご存じですか?

  • インプラントの周りが腫れている気がする…

  • 血や膿が出るけど、虫歯じゃないみたい?

  • インプラントがグラグラしてきた…

 

それはもしかすると、**“インプラント歯周炎(インプラント周囲炎)”**かもしれません。

 

この記事では、

  • インプラント歯周炎とは何か?

  • 天然歯の歯周病とどう違うのか?

  • なぜ起こるのか、どう防ぐのか?

  • 治療法と放置したときのリスク

を、歯科医の視点でやさしく、わかりやすく解説します。

 


 

インプラント歯周炎とは?|“インプラント版・歯周病”です

 


 

✅ インプラント周囲炎(Peri-implantitis)とは?

インプラントの周囲にプラーク(歯垢)や細菌がたまることで、
歯ぐきに炎症が起き、最終的にはインプラント周囲の骨が溶けてしまう状態
です。

  • 天然歯で起こるのが「歯周病」

  • インプラントで起こるのが「インプラント周囲炎」

 

📌 どちらも“歯ぐきの病気”ですが、インプラントの方が進行が早く、気づきにくいのが特徴です。

 


 

インプラント周囲炎と歯周病の違いは?

 


比較項目 歯周病(天然歯) インプラント周囲炎
発症する場所 天然歯の周囲 インプラントの周囲
骨との結合 歯根膜がありクッション性あり 骨に直接固定(歯根膜なし)
症状の進行 比較的ゆっくり 急速に進行することが多い
感覚の有無 神経があり痛みを感じる 神経がないため自覚症状が少ない
放置した場合 歯が抜ける インプラントが脱落する
再治療 歯周病治療で回復することも 再生治療が難しい場合が多い

 

インプラント歯周炎の主な原因とは?

 


 

✅ 1. プラーク(歯垢)の蓄積

  • 歯磨き不足・ケアが不十分だと、インプラント周囲にも細菌が繁殖

  • プラークが炎症を引き起こし、骨を溶かす原因になります


 

✅ 2. メンテナンス不足

  • 定期的なクリーニングを怠ると、小さな炎症が気づかないうちに悪化

  • 天然歯と違い、インプラントは異常に気づきにくい


✅ 3. 歯ぎしり・食いしばり

  • インプラントはクッションがないため、強い力がダイレクトに骨に伝わる
    → 微小なダメージが蓄積すると、骨の吸収が進行


 

✅ 4. 喫煙・糖尿病などの全身状態

  • 喫煙者や糖尿病患者は、インプラントの成功率が低く、周囲炎リスクが高い

  • 血流が悪く、炎症の治癒力が低下


 

インプラント歯周炎の主な症状

 


軽度(インプラント周囲粘膜炎) 中等度~重度(インプラント周囲炎)
歯ぐきが赤く腫れる インプラント周囲の骨が溶ける
ブラッシング時に出血する 歯ぐきから膿が出る
違和感・かゆみがある インプラントがグラグラする
自覚症状が少ない 痛みや不快感が出ることも

 

📌 初期は無症状のことが多く、気づいたときには重度化しているケースも。


 

治療法|状態によって変わります

 


 

✅ 軽度(インプラント周囲粘膜炎)

  • プロによる徹底的なクリーニング(PMTC)

  • ブラッシング指導・セルフケアの見直し

  • 抗菌剤の使用


 

✅ 中等度以上のインプラント周囲炎

  • インプラント表面のバイオフィルム(細菌膜)の除去

  • 局所的な抗菌療法/レーザー治療

  • 骨の吸収が進んでいる場合は、再生療法(GBR)やインプラント撤去が必要になることも


 

インプラント歯周炎を防ぐためにできること

 


 

✅ 1. 毎日の正しいセルフケア

  • 歯間ブラシ・タフトブラシ・フロスなどを活用して、インプラント周囲のプラークをしっかり除去


 

✅ 2. 定期的なプロフェッショナルケア

  • 3~6ヶ月に1回のメンテナンスで、炎症の兆候を早期発見&早期治療


 

✅ 3. タバコを控える

  • 喫煙者は周囲炎のリスクが2〜3倍以上とも言われています
    → インプラントを入れたら、できるだけ禁煙を!


 

✅ 4. 歯ぎしり・食いしばりの対策

  • ナイトガード(マウスピース)を装着し、インプラントへの負担を軽減


 

よくある質問(Q&A)


 

Q. インプラント歯周炎って治るの?

早期なら治癒可能です。
→ しかし重度の場合、骨が溶けてインプラントが抜け落ちることもあるため、早期対応がとても大切です。


 

Q. どれくらいの頻度でメンテナンスすればいい?

3ヶ月~6ヶ月に1回が目安。
→ ただし、歯周病の既往やセルフケア状況によって頻度は調整されます。


 

Q. 自覚症状がないけど検査は必要?

→ はい。インプラント周囲炎は“静かに進行する病気”です。
レントゲンや歯周ポケット検査でないと気づかないケースも多いため、定期的な診査が必須です。

 


 

当院のインプラントメンテナンス体制

 

  • ✅ 専用の機器を用いたインプラントのクリーニング

  • ✅ 歯科用CTによる骨の診断

  • ✅ 治療後もずっと通いやすい、駅近・予約制・土曜診療対応

  • ✅ 状況に応じた再評価と再治療にも対応

  •  


 

まとめ|“むし歯にならないから大丈夫”は大間違い!インプラントこそ定期ケアが命

  • インプラント歯周炎はインプラントの最大の敵

  • 天然歯と違い、自覚症状が少ないまま進行しやすい

  • しっかりケアすれば、10年・20年と使い続けることが可能

  •  


 

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